ページの現在地  トップページ商品比較のページ>デジタル一眼レフ“α100”vs“R1”“F828”

α100 vs R1
今回は、今話題の新機種
高性能一眼レフデジタルカメラ
α100”と
同じソニーの先発モデルである
R1
とを
この場で対決させてしまいましょう!

とは言っても新機種に先発モデルが勝てる訳がありませんし、全く違ったコンセプトから生まれた2機ですから、あまり参考にはならないでしょうが…。


《はじめに》

 ソニーは今年(2006年)6月6日、レンズ交換式デジタル一眼レフ“α100”を発表しました。実機の発売は7月21日以降になる模様ですが、ソニーの「レンズ交換式デジタル一眼レフカメラ」の発売は初めてのことで、各界から関心が集まっています。

 また、この“α100”はコニカミノルタ社との提携後初の高性能新機種として登場し、コニカミノルタ社の最終機(2005年8月発売)である“α-Sweet Digital”との共通性も見逃せません。

 実際、コニカミノルタ社の最終機(2005年8月発売)である“α-Sweet Digital”の「ボディ内手ブレ補正(アンチシェイク)機能」「撮影モード」「撮影シーンセレクタ」等々はそのまま引き継がれていますし、ビューファインダーおよび液晶ファインダー内表示も、また見た目のボディ形状もほぼ同じです(右写真参照)。

 形状こそ“α-Sweet Digital”にクリソツな“α100”ですが、中身は「APS-Cサイズ610万画素」から「同サイズ1020万画素CCD」に強化され、「ボディ内手ブレ補正(アンチシェイク)機能」と独自のCCDコーティングにより「アンチダスト機能」を搭載するなど、ソニー独自の工夫や性能アップが図られています。

 APS-Cサイズ1020万画素のCCDは、どうやら昨年12月発売のニコン“D200(ボディのみ約20万円)”に搭載されたものと同じCCDのようで、CCD自体は定評があります。

 ニコンは6月1日発表された“D2Xs(店頭予定価格は50万円前後!)”のように一眼レフ市場ではプロ化が進む傾向が強い感がありますが、コストパフォーマンス重視したこの“α100”は、そんなデジタル一眼レフ市場に一石を投じる機種になりそうです。

“α100”と“α-Sweet Digital”

▲ソニー“α100”

▲コニカミノルタ“α-Sweet Digital”
α100”はコニカミノルタ“α-Sweet Digital”の後継機と言われるだけあって外観はほぼ同じ。サイズも“αSD”が130.5×92.5×66.5mmなのに対し、“α100”は133.1×94.7×71.3mmと、ほんの一回り小ぶりになった。

各機種の撮影素子の大きさ比較

▲α100のAPS-CサイズCCD

▲R1のCMOS
▲F828の
2/3インチ
CCD
R1のCMOS(中央)を“1”とすると、F828の2/3インチCCDは約5分の1の面積比。またα100のAPS=CサイズCCDは1.2倍の面積があります。

 さて今回(2006年6月10・11日)名鉄ショーホールで行なわれたイベント《ソニーブラビア祭り》で、実際“α100”を手にして来ましたので、様々な角度から検証してみる事にしましょう。

 まず使用感からですが、“α100”は最初に手にした時、持ちやすく非常に手にフィットする感覚がありました。ただ、カメラを自然に構えた時、シャッターボタンの位置が人差し指の第一関節あたりに来てしまい、シャッターを押す動作が不自然になってしまう嫌いがありました。
 これに関して、フェア会場の説明担当者の方は「お客さんの手が大きいからでは?」と仰っていましたが、私と同じ意見の人が案外多かった事を考えると、問題は手の大きさだけでは無いように思われます。

 ただしこの感覚は、何度もカメラを持ち直したり、シャッターを何度も切ることによって徐々に解消されて来ましたから、単に「慣れ」だけの問題なのかも知れません。
*しかしながら私個人としては、シャッターボタンは今の位置より前方(グリップの最前位置)に移動した方が、カメラを構えた時の安定感は遥かに良いと思います。

 それでは実写作例に移りましょう。


 右の<作例1>は、最もノイズの出やすい夜間の撮影例です。

 「え〜!ショッパナから夜間の写真ですか〜?」って声が聞こえて来そうですが、はい、やってしまいました(笑)。
 *ちなみにソニー関係者の方が同行しての撮影となりました。念のため。

 悪条件だとさすがに違いが良く解りますね。撮影データは、ISO感度が共に1200、焦点距離はR1が28mm相当でα100が24mm相当。自分では全ての値を同じくする予定だったのですが、測光方式を間違えてしまいました(苦笑)。

R1 α100
測光方式 中央部重点測光 パターン測光
露出 ノーマルプログラム
絞り値 F2.8 F3.5
シャッター速度 1/10 1/10
画像サイズ 3888×2592pix 3872×2592pix

 実際作例の画像を見ていただければお解りになると思いますが、R1の方がコントラストが強く、細かい部分まで表現されているように見えるものの、その分暗部のノイズも目立ってしまっています。

 一方“α100”の方は、実際の色に忠実で「しっとり落ち着いた」画になっていて、ノイズも抑えられており、ISO400では全くノイズもないキレイな画像となりました。その画像は左のサムネイルをクリックする事で見られますが画像サイズが約7MBほどありますので念のため。

作例<1>
▼“R1”
▼“α100”
▲画像中心部(原寸大)
▲画像左下部分(原寸大)


 もちろん夜間だけでなく昼間の撮影も行いました。

 けれども、右の<作例2>をご覧いただくと解るように、歴然とした差はありませんが“α100”の方がいくぶんコントラストが高いようです。

 これはノーマルプログラムのおまかせ撮影を行ったため、絞り値(F値)が違ってしまい、コントラストが高くなったのかも知れません。

 しかし右の写真を見る限り“R1”の善戦は間違いありません。これは“R1”のレンズ《ツァイス・バリオゾナー》の描写力が優れている所為なのか、それとも・・・。
 できる事なら“α100”用のバリオゾナーが発売された後にもう一度検証してみたいものです。因みに撮影時は絶好の曇天でした。

R1 α100
測光方式 パターン測光
露出 ノーマルプログラム
絞り値 F4.5 F5.6
シャッター速度 1/100 1/80
画像サイズ 3888×2592pix 3872×2592pix

作例<2>
▼“R1”
▼“α100”
▲画像中心部(原寸大)


 次に、本来なら人肌の撮影を行いたかったのですが、残念ながら会場近くに佇んでいた犬で我慢する事に(苦笑)。

 さてさて、右の<作例3>をご覧になって如何でしょう?

 実際の撮影では、昼間なのにもかかわらず、わざわざISO感度を1600にして画像の荒れを見てみる事にしました。モード測光方式が中央部重点測光とパターン測光と違うため「撮り比べ」にはなっていないかも知れませんが、一応参考まで。

R1 α100
測光方式 中央部重点測光 パターン測光
露出 ノーマルプログラム
絞り値 F5.6 F9
シャッター速度 1/250 1/160
画像サイズ 3888×2592pix 3872×2592pix

 個人的には“R1”で撮影した画像の方が好きですが、通常は昼間にISO感度を1600にまで上げて撮影する事も無いでしょうから、この作例3は意味が無いかも知れません(苦笑)。


作例<3>
▼“R1”
▼“α100”
▲画像中心部(原寸大)

《総評?》

 今回のフェアで様々な画像を撮影したのですが、残念ながら私自身“α100”はもちろん“R1”の撮影にも不慣れであったため、ISOのセットや測光方式・露出方法等、全て両機を一致させて撮影する事ができませんでした。そのため、両機での比較があやふやになってしまいました。

 しかし、実際“α100”で撮影してみた感想を簡単に述べるなら、本当に良くできた“デジ1”であると言うことです。

 あるレビュー記事には「ニコンの“D200”に比べ剛性が落ちる」…とありましたが、報道カメラマンならいざ知らず、一般で使用するには全く問題ない部類だと思われます。

 はじめにも書きましたが“α100”は手によくフィットし、シャッターレリーズも慣れれば問題ありません。シャッターを切った時のミラーショックが少々大きいような気がしましたが、これはミラーショックの無い“サイバーショット”と交互に使用したからで、実際はさほどミラーショックは気になるほどではありません。
 何度も撮影しているうちに、小気味よいシャッターの感覚に用もなくシャッターを切ってしまっている自分に気が付いたほどです(苦笑)。

 そうそう、はじめ“α100”を手にした時、カメラを持った瞬間から何やらオートフォーカス機構が常に作動していて「何やコレ!落ち着きの無いカメラやな〜!」と思ったのですが、これは“アイスタートAFシステム”の設定を行なうことで解消される…と後で知りました。それにしても、オートフォーカスの速度は格段に早くなっていますね。今回、何のストレスも感ずることなく撮影ができました。

 ただ少々気になったのですが、マニュアル・シャッター速度優先・絞り優先の測光時に露出が範囲外だと、シャッターをいくら押しても切れないことが何度もあった点です。「私の使い方が悪いのか?」と何度も設定を変更したのですが、結局撮影できずに“ノーマルプログラム”測光で撮影した場面が数度ありました。特にマニュアル撮影の場合、撮影者の作画意図から普段では考えられないほど露出アンダーな画を撮りたい場合もある訳ですから、シャッターが切れない…と言うのはどうも…。

 連続撮影に関して“R1”がRAWデータ撮影時1コマ撮影しただけで約10秒の待ち時間を余儀なくされるのに対して、“α100”は全く問題なく連続撮影が行なえるようになり、RAWデータ撮影がストレスなく身近になった気がします。これは新しい画像処理エンジン“Bionz(ビオンズ)”と“高速DDR-SDRAM”の搭載が貢献しているようです。

 レンズは標準ズームおよび望遠ズームの2本を使って試写しましたが、細かい検証はできる訳もありませんから、こちらは専門誌なりプロの方のレビューにお任せするとしましょう。

 それより何より、私自身は10月発売予定のツァイスのレンズが気になります。当初は“Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-F4.5”“Plannar T* 85mmF1.4”“Sonnar T* 135mm F1.8”の3本がラインナップされるようですが、その後も当然増強されるでしょうね。ツァイスのレンズが使えるデジ1は、京セラがデジカメから撤退してしまった今、ソニーだけなのですから。…と言いたいところですが、残念なことにニコンFマウント用としてZFレンズが今年初頭に発売されていました。けれどもこのZFレンズはコシナ製ですね。

 いえいえ、間違ってもコシナのレンズが悪い…などと申している訳ではありませんよ。コシナは同じ長野県の企業ですし、同社のフォクトレンダー“BESSA”などは銀塩カメラとして今でも唯一?売れている名機なのですから。

 けれども、やはり「ツァイス」と言えば本家本元のドイツ・カールツァイス社でしょう。まぁドイツ製のツァイスレンズをあの価格で提供するのは不可能だとしても、せめてレンズ設計が富岡・・いや京オプでないことを祈るばかりです(謎)。「ツァイス」にぞっこんのアマチュアカメラマンの切なる願いです。

 話が逸れてしまい、収拾がつかなくなってしまいましたが、最後に一言…私はこの“α100”必ず手に入れます!

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他にも何点か
▲フェア会場に用意されたビー玉
ISO:100/レンズ:50mm/測光:パターン/露出:絞り優先/F2.8/SS:1/320秒
▲フェア会場に用意された匂い袋
ISO:250/レンズ:50mm/測光:パターン/露出:絞り優先/F2.8/SS:1/80秒
▲フェア会場名鉄ショーホール外観
ISO:64/レンズ:18mm/測光:パターン/露出:ノーマルプログラム/F10/SS:1/125秒
▲松本の夜景
ISO:1600/レンズ:35mm/測光:パターン/露出:ノーマルプログラム/F5.6/SS:8/5秒/三脚使用
《追記》

 “α100”を手にして「まず思ったこと」を書くの忘れてました!(…それは“R1”にも言えることなのですが…)カメラの「ブランド名」が、なぜ“sony”なのか…です。
 ソニーはもともとデジカメのブランド名として“CyberShot”がありますが、なぜか形が一眼レフタイプの機種には、ペンタ部に“sony”と大きく表示しています。
 パナソニックのデジカメは“LUMIX”とすることで人気を博しました。けれども、これが“Panasonic”とあったなら、今の“LUMIX”人気は望めなかったのではないでしょうか?

 そう、カメラの場合「ブランド名」は非常に重要な部分でして、カメラメーカーですら社名がそのまま「ブランド名」になった例はほとんどありません(注:欄外参照)。
 「ブランド名」それが一つの“ステータス”にもなっていて“Leicaマニア”“Nikon党”等々、ステータスを前面に押し出した呼ばれ方に、カメラマンは何となく「ほくそ笑む」のです。

 ソニーのパソコンは“VAIO”液晶テレビは“BRAVIA”等々、それぞれ素晴らしいブランド名が付けられているのですから、せめて一眼レフを発表した今、新しいブランド名を掲げて欲しかったと…。新しい「ブランド名」の“α100”を手にして、持つことの喜びを実感しながら「ほくそ笑ん」でみたいものです。

カメラメーカーとブランド名
Nicon は日本光学、Leica はErnst Leitz Optische Werke(エルンスト・ライツ社)、Rollei はranke & Heideck GmbH(フランケ&ハイデッケ社)と、Minolta は当時千代田光学精工株式会社、Pentax は当時旭光学工業株式会社…等々、社名と異なる場合が多いです。
Hasselblad Canon 等、社名がそのままブランド名になった例もありますが、こちらの方は数が少ないかと。


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